眠ろうと思っても 紗知のことが不安で眠れない 11歳なりに いっぱい いっぱい考えた。 学校でいじめられているのかもしれない それとも家で何かあったのか 当たり前だけど 分からなかった。 隣で静かに寝息を立てる紗知の手を、 そっと握りしめた時だった カチャン 紗知の部屋のドアが開いた。