しばらく寝ていると、



「あのー…もうすぐ本鈴鳴りますよ?」


と、声をかけられた。最初は気のせいかと思っていたら、肩をとんとんとリズムよくたたかれた。


気持ちよく寝ていたのに起こされて、少しイラっとしてしまった。

目をゆっくり開けると、そこには苦手な女がいた。


「お前、誰?」


余計にイライラしながら言った。


「あ、え、あ、あの、チャイム鳴るから、起こそうかなって、思って、」




余計なお世話だ。



「あっそ。」



最悪な目覚めだ。



こうして、俺はまた眠りについた。