「サボれば?」
星野くんはさらっと言った。
「ここまできたら、ここにいたら?」
と、星野くんの隣をとんとん、と手で叩いた。
「え、いいの?」
「おれは別に。」
「あ、じゃあ…お邪魔しようかな。」
と言って、ドキドキしながら星野くんの隣へ座り、木の幹に腰をかける。
私、一緒に居ていいんだ。
そう思っただけで、胸がくすぐったくなる。
ふわっと心地よい風が、二人の髪を揺らす。
私の心も揺れる。
これが…恋なのかな…。
「お前、そいえば名前は?」
あ、確かに名前言ってなかったな。
「花咲 陽茉莉…です。」
「陽茉莉。なんかひまわりみたいだな。」
「お母さんがひまわり好きだから…私も大好きなんだけどね」
お母さん、ひまわりが大好きでわざと誕生日夏にしたんだ。
ひまわり、私も好きだからこの名前が大好きなの。
「俺も…好きだよひまわり。」
「え…?あ!そうなんだ!!同じだねー」
なぜか名前を呼ばれた気になって、びっくりしちゃった。私、おかしいよ。
「お前、今名前呼んだと思っただろ。」
「えっ?!そそそ、そんなことないよ?」
なんでばれちゃったの!!星野くんはどうやらエスパーらしい。
「ばればれ。反応見てすぐわかる。」
と、また星野くんは笑う。
お昼休み星野くんの周りにいた女子は、こんな笑った顔見たことないんだろうな。
なんか、特別って感じがして嬉しいな。
こうして、授業が終わった。
星野くんと過ごすたった1時間はたった10分のように感じた。
「ま、また、来てもいい?」
「好きにすれば」
やった。。
まだちょっとぶっきらぼうなところはあるけど、嬉しい。。
**
「あれ、翼の隣に女の子がいる。」
翼は確か女子嫌いなはず。
「へぇー。翼と話す女子ねぇ。面白い。」
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