私は、必死になって走り、中庭へ行った。
そして、あの場所へ。
「ほ、星野くんっ!!」
はぁ、はぁ、と息を切らしながら呼んだ。
今度は寝てなく、イヤホンをつけて音楽を聴きながら本を読んでいた。
「ああ、この前の。なんか用?」
「あ、や、特に用はなかったんだけど…なんか、会いたくなったっていうか…」
あれ、私何言ってるの??
星野くんはビックリしたようにこちらを見てる。
「な、何言ってるんだろうね私!」
焦って、必死にごまかそうとバタバタする。
そんな私を見て、星野くんは
「お前、面白いな。そこらへんの女子と違って。」
と、ふわっと笑いながら言う。
その瞬間、私の中で何かが動いた。
言葉に言い表せないくらいの大きな感情が。
笑った顔…初めて見た。
かっこいいな…。
その時、
キーンコーンカーンコーン♪
チャイムが鳴った。
「あ…授業…」
戻らなきゃ、、でも、
もっと話したい。
もっと知りたい。
その笑顔を見ていたい。
側にいたい。
そんな感情が胸を渦巻く。

