「…で、どうしたの?」

琴ちゃんが質問してくる。


「えっとね、、」

と、中庭であったことを話す。


「えええええ!!なにそれ、そいつ、めっちゃ嫌なやつー。」


琴ちゃんは、嫌な顔をして叫ぶ。


「それでね、保健室行ったらあってね、また起こしちゃって怒られちゃった…」

と、苦笑いしながら言う。


「またあったの?!全く、どこのどいつよ!」



「え、でもね、わたしが謝ったら、向こうも俺も悪かったーって言ってくれたよ。」


「ちょっと顔が良いからって、性格も良いとは限らないわね。で、誰?そいつは。」


と、琴ちゃんは頬杖をついて聞く。


「えっとね、星野、、『きゃー!!翼くーんっ!!!!』」


びっくりして、そっちを向くとあの見覚えのある横顔。

「翼くん!かっこいいわぁ♡」

「それなぁ♡まじでかっこいい。。」

「目の保養だわぁー」

と、星野くんのそばにいた女子が口々に言っている。


「え、まさか、その男子って星野 翼?」


琴ちゃんは、冗談でしょ?とでも言うように聞いてきた。


「うん!そうだよ!やっぱり、モテモテなんだねぇー。びっくりしちゃった。」


てへへと笑いながら言うと、琴ちゃんはガタッと席を立って


「ちょっと!!!なんで早く言わないのよ!!!!あの星野 翼とそんなことあったって!」


と、なぜか叫ぶ。


「ちょっと顔が良いどころじゃないわよ!学校1のイケメン男子って呼ばれてるのよ!?」


「えええええええええそうだったの?!」


ぜんっぜん知らなかった、、


「あの女子嫌い星野 翼と話して、しかも謝らせるなんて、陽茉莉やるわね。」

と、感心したように言った。

「女子嫌い??」

と、聞いた瞬間