すると、保健室の先生が戻ってきた。


「あら、花咲さんどうしたの?って、あらやだ!その足!すぐ手当てするからこっちきて!」

と言われて、やっと足を捻って保健室に来たことを思い出した。

先生に手当てをしてもらって、

「ありがとうございました!」

と、お礼を言った。


「はーい!しばらくは、安静にしててね。あ、あと授業5分だし、ここで休んできな!」


と言われたので、お言葉に甘えて休むことにした。



「あら、星野くん!また来たの?ちゃんと授業受けなさいって言ったのにーっ。」


と保健室の先生は言った。

「星野くん、いつも来るんですか?」

なぜかもっと彼を知りたいと思ってしまった。

「そうなのよー。このままじゃ、単位足りなくなるのにねぇ。困ったわ」

「そうなんですか…」


星野くんについて知れてちょっと嬉しくなった。
私、どうしたんだろう。


キーンコーンカーンコーン…

チャイムが鳴った。