なんでお嬢様と呼ばれたのかは分からないが
女子なら誰しもお嬢様呼ばわりされてみたいだろう。
まんざらでもないのである。
「お嬢様?」
訝しげに私の顔をのぞき込むメイドさん。
「あっ、いや!なんでもないです!」
ていうか、ここどこよ。
«私の家»
そうだわ。ここは私の家じゃない。
さっきまで何を慌てていたのかしら。
で、さっきのメイドさんは?誰だっけ。
«何を言ってるの。侍女よ。私のお世話担当。»
そう、だったわ。
さっきまで思い出せなかったのが嘘のように
ぽんぽんここでの記憶が思い出される。
私は、誰?
«バクスター家の長女 シャルム・バクスターでしょう。»
そう、私は・・・シャルム。
この違和感は・・・何?
