ーは?


・・・という冗談は置いといて。

私は、人差し指を口につけた。

「古の力よ。その力を妾に貸しなさい。」

そう唱えて移れ、と念じ、
口につけた人差し指をうさぎのぬいぐるみの口につけた。


「どう?喋ってみて?」

『わぁ!動くよ!可愛い!何したの!?どうやったの!?』


可愛らしいピンクのウサギのぬいぐるみが、
ピコピコ耳を動かしながら喋った。

「私の中にあった貴女の魂をそちらに移しただけよ。」

本来、こう使うものじゃないけれど。

ものは使いようよね?

「これであなたは私の使い魔として一緒にいてもらうわ 異存はないかしら?」

『全然大丈夫だよ!寧ろ welcomeだよー!』

それならよかったわ。

『私の名前は・・・、ごめん、思い出せない。』

「んー、なら、アリス。貴女は今日からアリス。
アリス・バクスターよ。
私はシャルム。シャルム・バクスター
よろしくお願い致しますわ。」

『分かった!かわいい名前ね!よろしく!シャルム!』