授業中に視界に入ってくる君の背中がどこか寂しそうにみえた。
ずっと見てると、抱きしめたくなってくる。
私は彼の背中から目を背けた。
このままじゃダメだと思い、幼馴染みの璃久(Riku)に事情を説明し、彼氏役になってもらうことにした。
わざと叶達の近くで、
Mio 「ねぇねぇりく~。 好きだよ~。」
と言い、必死に嘘をついた。
叶達は悲しそうな顔をし、教室を出ていってしまった。
一番大切な人を裏切っているみたいで、自分が嫌になる。

叶達、今どんな顔してるのかな。泣いてるのかな...
どうしたらいいんだろう。
泣くのは私だけでいいのに。
泣かないで、叶達。