パニックになっている頭で、考える。

「うち、きますか?」

なんで、そんなゆうちょうなんだ!自分は!!!

宇宙人が!じゃなくて、一応人間じゃない人が倒れているのに!

「じゃなくて、うち連れてきますね!文句は聴きませんよ!」

そう言って、抱えようと男の人を持ち上げた。

が、女子に男の人を支えられるはずもなく、どうしたらいいかと考えていたら、男の人が

「おいこっち向け」

「どうしまし」

ん……?!
私が言うはずだった語尾は?!

チュ??チュって、チュって、チュ?!

男の人のキスによって、妨げられた。

自分の顔に一気に熱が集まるのがわかった。