「ただいま出ました〜」

真梨子は、ホカホカになった身体をふわふわなタオルで拭きながらリビングへとまわった。

「あっ、マリちゃん出たね〜(*´︶`*)ﾉ随分長く入っていたね？」

亜弥がニヤニヤしながら、真梨子を見つめた。

「そんなに、準優勝したことに浸ってたんだ？」
「そんなっ...！...ほら亜弥ちゃんも早く入ってよ。お湯が冷めてしまうよ！」
「ふぅ〜ん？ハイハイ！」

亜弥はまだなおニヤニヤしている。

真梨子はそんな亜弥に少し苛立ちを覚え、亜弥の肩を少し小突いてやった。

亜弥はそれに気づき、少しだけ顔を歪ませたけれど、慣れているのか、黙って風呂に入っていった。


「あの子が亜弥ちゃんね〜(๑•᎑•๑)♬*゜良かったわ、今日唐揚げで。実は小麦粉とパン粉の分量間違えて、作りすぎちゃったのよね〜✿ﾟ❀.(*´▽`*)❀.ﾟ✿」

少し天然な真梨子の母親が、亜弥がお風呂に入ったあとにそういった。

「あ！今日唐揚げ〜!?やったあ！」

真梨子はそう言うと、ソファに座って、母親のタブレットを手に取った。

「えっ...と、『荻原 真希』っと」

真梨子はYahoo!を開き、《荻原 真希》と打った。そして、検索ボタンを押す。

検索結果は結構出てきた。