私の通っている高校は徒歩10分で着く普通の公立高校である。
本当は私立に行く予定だったけど、勉強をサボっていたため落ちてしまった。
(合否判定の時お母さん無駄に泣いてたよなぁ...。)
ため息をつきながら靴を履き、
「いってきまーす!」
と言って外へ出た。
「あっ!真由美ー!」
と、お母さんが呼び止める。
「なにー?」
「お弁当忘れてるよ!」
と言って私にお弁当を渡した。
(マジでいらないんだけど...。)
返したい気持ちを抑えながら
「忘れてたー!ありがとうお母さん!」
と笑顔で言ってやった。
