次の日の朝。


仕事は行かなくていいのに、習慣なのか早くに目覚めてしまった。


私は起きると朝食の準備をし、父と母の弁当を作った。


次の仕事が見つかるまでの間は、家の手伝いをしようと決めた。


朝食が出来あがると同時に二人が起きてきて、仕事に行く準備をしている。


二人の用意が終わると三人で朝食を食べた。


「仕事が見つかるまでの間は、私が家の事をするからね?それから二人の弁当も作ってるから食べて」


「おお、菜美の手作り弁当なんて久しぶりだから楽しみだな」

「私の分も作ってくれたの?ありがとう。皆に自慢しちゃおう」


父も母も私に何も聞くことなく、素直に喜んでくれている。
改めて両親の優しさが身に沁みた。


朝食を食べた後は父を先に見送り、一時間後には母もパート先に行った。


家事を朝からして、掃除に洗濯が終わったが、ジッとしているのも落ち着かなくて、買い物に行くことにした。


一週間くらいはゆっくりして、その後は何か仕事を探そう。


そうする事で少しは気分が紛れる筈だ。


買い物を済ませた私は家に帰り、昼食を食べた後は部屋でテレビを見ていた。


するとうたた寝をしていたのか、目が覚めると十六時だった。


慌ててリビングに向かい夕食の準備をしたが、途中で砂糖が無くなり、近くのコンビニまで歩いて行った。


近くのコンビニは暫く来ていなくて久しぶりに行く。


中に入り目当ての砂糖を手に取ると、それを持ってレジに行った。


そして店員を見るとかなりのイケメンで、私とあまり変わらないくらいの年齢に見えた。
砂糖の金額を言う声は小さく、無愛想な感じで、見た目は良くてもお客様に対しては失礼だな態度だなと思いながらコンビニを出た。