「レモンケーキ、持ってきたよ。陽子さんが切ってくれてる」 レモンケーキか… 甘さの裏に酸っぱさで酸っぱさの裏に甘さ、うん、好きだ。 「明希さんの焼いたケーキは魔法がかかったように美味しいよね。」 そう、まるで楽譜に踊る文字。 みんなが変わっていく種 「今読んでたの、魔法の本でしょ」 「ばれたか」 こういうところは幼馴染みっていう感じがする