「あ、あの、秋山君?」
さっきから、ピクリとも動かない。
そして、私の思考回路も訳が分からなくなってる。
さっきまで歩斗君と居たのに、いつの間にか秋山君とここまで来てて、何か見つめられてて。
すごく、かっこよくてっ.......。
そしたら、秋山君はやっと動いて、境内の階段に私を連れて行った。
まだ、手をつないでるしっ。
「俺ね、母親がいないんだ。父親も何処かに消えた。」
「え。」
急に、そんなこと言ったから驚いた。
それに、私のことを言われたのかと思った。
だって、あまりにも私と状況が似ていたから。
「俺が、母親を殺したんだ。」
「え?!」
でも、それは予想外だった。
そんな、の。いや、だって。
私がおろおろしているうちに、秋山君は静かに話始めた。
.......
.......