高校へと続く道を、ただ歩く。
音楽を聞くこともなく、友達と話すこともなく。

アパートから歩いて15分程度の「朝日野高校」へと向かう。

周りには私と同じように高校へ向かう人達ばかり。
友達と一緒に、恋人と一緒に。

でも私には誰もいない。

隣には誰もいない。

友達も恋人も何も要らない。

愛なんて、私の心から消えていった。
人を愛することが分からない。

目の前で、その末路を見せつけられたのだから。


教室に着くと、私は大人しく自分の席に座る。
誰も何も言わない。

学校で私は特に目立つ存在でもない。

ただ授業の始まりを待つ。