秋山君は席に座ってる。
その机の前に立ち、秋山君と話してる二人の男女がいた。

君は、私と同じように一人で過ごしてるのかと思ったから、余計に驚いた。

.......でも。

そうだよね。秋山君がいつも一人で図書室に居たからって、友達が全くいないわけではないだろう。

前にも思ってた筈なのに、私は馬鹿だ。
秋山君と私は違うって、知ってたのに。

と、突っ立ってた私に気づいて、秋山君が「おはよう。」と声を掛けてくれた。

その時の顔が優しくて。
眼鏡をつけていない君もどこか新鮮で。

また、胸を高鳴らせながら君に近づく。