加那side

秋山君に出会えなくなってから、私はまた、一人になった。
私の中で、秋山君との図書室での思い出がリピートされていて。

でも、時間は止まってくれなくて。
季節は気づけば冬になって、今日は終了式。

結局君に会えないまま、冬休みに入ってしまったし、今は修了式の真っ最中だ。

ああ、会いたい。逢いたい。

誰も必要ないって思ってた。でも、なんか秋山君がいない日々はどこか物悲しくて。

必要って気づいたんだよ。

ねえ、

秋山君。