昨日は気付かなかった。

君がこんなに秀麗なのを。

こんなにも綺麗な笑顔を私は見たことがなかった。

すっと通ってる鼻筋も。
整った唇も。
切れ長の目も。
透き通るような肌も。
全部全部、君を輝かせていた。

秋山君ってすっごくカッコいいんだな。

「葉崎さん?俺の顔に何か着いてる?」

ぼーっと見てたから、心配された。

「あ、ごめん!秋山君ってすっごく素敵なんだね。もっと周りに騒がれても良いくらいなのに。」

素直に話すと、君は少し照れて。

「え?そっかな。あー、でも、普段はあんまり喋んないから、教室でも。」

そう言われて、なんか少しホッとした。
秋山君の姿を私だけが知ってるのが嬉しかった。

.......え、