俺は、俺であることを諦めたのに.......。


俺は今まで、どれだけの奴を傷つけた?
大切な人も、どうでもいいやつも、家族も。

俺が俺でいることで、傷つける人が増えていく。



ああ、今日も目を背けたくなるほどの澄んだ青。
秋の空は嫌いだ。

俺を赦そうとしてくるから。


ふと、2年3組の教室を見上げる。


見えた。


君の横顔が。

何故だろう。



彼女に抱いたこの感情も、ほんとは何かなんて気付いていた。
でも、きっと俺は気付かないふりをする。

気付かずに、俺の中から君が消えるのを待つ。

俺は今日も.......。