愛してるのは、君と秋。

「お帰りなさいっ!あなたっ!」

何でだよ。

俺は、リビングの隣の部屋から、扉を少し開けて様子を見てた。

さっきまで、死んだ目をしてたのに、母は父親が帰って来ると、小走りで玄関まで出迎えに行く。

狂ってる。

毎日毎日、暴力を振るわれてるっていうのに、何であんなにヘラヘラ出来る?

俺には、意味が、分からない。

それに、そんなにヘラヘラしてると.......


「うざいんだよ!お前!」

バンッ!

ほら、殴られた。

俺の父親は、あの日母に手を上げた瞬間から、それが快感になったのか。

何か理由をつけては、母を殴っていた。

特に、母が笑っていると、何時もよりキツく殴る。


殴って、蹴って、破片が飛び散る。

ビールの中身が全部零れて。

俺の目からも、涙が零れていた。

もう、耐えられなかった。