?「…………実は、学生のときよくつるんでた友達、まぁいわゆる悪友ってやつ。
そいつ、仕事の関係で外国にいたんだが…」


話をし始めて早々、聞いていた男は急に口を手で押さえて肩を震わせた。


?「悪友って……………ッハハ!
やっぱ、アンタそんな顔だから…変なことしてたんだなー。
いやぁ納得納得」


?「俺のことはどうだっていいだろう。
全くお前はいつもそうやって………やっぱりいい、話が逸れる」


ニコニコしている男を睨んで、咳払いをした。


?「…………その友達が今、日本に帰ってきているからこれから会わないかって連絡があった。
だから俺は機嫌が良い。
とりあえず、お前が知りたいことは全て話したんだが?」


聞いていた男は、笑みを崩すことなく小さく頷いた。


?「そっか………………ありがとね」