……その後は、4人で他愛もない会話をしながら夕食を食べ終え、お父さんが先にお風呂に入っている間、食器の片付けをしていた。


台拭きでテーブルを拭いていると、お母さんが私に言った。


音「緑、そろそろしたほうがいいわよ?」


意味は直ぐに理解した。


緑「ですけど……まだ洗い物などが…」


音「何を言ってるの。そんなの私やお母さんでやるわよ。
ね、お母さん!」


汐「音羽は止めなさい」


おばあちゃんはキッパリ言った。


音「そこは『そうね』って言ってよ…………。
確かに家事全般苦手だけどさー」


汐「苦手どころじゃないでしょ、音羽の場合は」


追い討ちを掛けるような言葉に、お母さんはムッと膨れた。