ふと、ある疑問が私の脳裏を過った。
緑「…………お父さん」
秋「どうした?」
美味しそうに食べるお父さんを見ながら、私は聞いた。
緑「あの…………まず、何故転校をしなければならなくなったんでしょうか。
その経緯を耳にしてないのですが………」
私の言葉でお父さんは動きを止めた。
秋「あれ、言ってなかったか?」
緑「……はい」
音「ちょっと、しっかりしてよ秋くん!」
秋「アハハッ、いやぁ悪い悪い!」
音「そこは笑わない!」
お父さんの態度にお母さんが口を出さない筈もなく、また騒々しくなったのは言うまでもない。
