ゼロ校 RUSH

すると、おばあちゃんがお父さんの側まで行き、肩にそっと手を置いた。


汐「秋さん、仕方ないわよ。
音羽らしいじゃない。
さ、放っておいて、話を続けましょう?」


秋「汐李さん………そうですね!」


2人だけの会話を呆然とした顔でお母さんは見ていた。


音「…………ひどくない?」


その言葉さえもお父さんは気にせず私の方に体を向けていた。


秋「緑、本当にすまないと思っている。
だけど……………転校の話を…………承諾してはくれないだろうか……?」


お父さんは真剣な目で私を見つめた。