ゼロ校 RUSH

いや、あえて言わないでおきましょう。
今は、お父さんの話が気になります。



秋「………どっちにしろ、話さなきゃならなかったんだが…」



ひどく暗い表情で、話始めたお父さんに、私達は箸を置いて聞き耳を立てた。


秋「……その……緑に、申し訳ないんだが…」


緑「私に?」


なるほど、だから一瞬私と話すときオドオドしていらしたんですね。


音「緑に申し訳ないなんて、何をやらかしてくれたのかな?秋くん」


聞き返したのはお母さんで、怖い笑顔は崩れないまま。


お父さんはビクッとなって顔を伏せたが、覚悟したような顔つきで私を見た。