ゼロ校 RUSH

一件落着したのを見届けた後、私はお父さんに話しかけた。


緑「お父さん、お帰りなさい」


秋「おわっ!………た、ただいま。
………緑、だよな」


何故か目をキョロキョロさせて、挙動不審になっているお父さん。


それを気にしながらも相槌を打つ。


秋「すまん、忘れてたわけじゃないんだ。
………その……あれだ。
綺麗に……なったな、また一段と」


緑「ありがとうございます。
そういうお父さんはあまり変わっていないように見えます」


秋「そ、そうか?
これでも歳だからな、疲れがすぐ出ちまってさ」


『おかしいだろ?』
と言って優しく笑ういつものお父さんを見て、気のせいだと思った。