「亜希ー?起きなさーい」
下から聞こえる母の声。
かなり前から私は起床している。
はぁ…学校かぁ…
重い腰を上げ、制服にまったり着替え、
チャチャッと髪を纏める。
下に降りると、母がお弁当を作っていた。
だが、今日は要らない日である。
でも、反発するのがめんどくさくて、何にも言わなかった。
私は、鬼塚亜希。
高3で、将来の夢もやりたいことも何にもない。
進学もする気ない。
成績は、オール4くらい。
先生からお墨付きを貰っている。
だが、あまり嬉しくない。
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