ハッシュハッシュ・イレイザー

 ピクニックエリアと称される広場には、テーブルとイスがオープンカフェのように置かれていて、好きに座って過ごせるようになっている。

 周りには売店もあり、軽食やデザートが色々と売られていた。

 お昼時でもあり、そこは人が集まり活気に溢れている。

 大概が制服に身を包んだ学生たちだったが、この辺りのビジネスに貢献していることには変わりなかった。

 紫絵里と真理もその一角で場所を見つけ、持ってきていたお弁当を細々と食べていた。

 自由時間もまだあり、これからどこへ行くか話し合っていた。

 同じクラスの女子達が傍を通った時、紫絵里を一瞥し、こそこそ何かを話しながら通り過ぎていく。

 最後は笑い声が聞こえた。

 明らかに感じ悪く、気分が悪くなってくる。

 紫絵里も負けじと、その女の子達を睨み返していた。

 自分が嫌われる理由を紫絵里は知っている。

 優介の隣の席で親しく話しているのが気に食わないに違いない。

 そして、教室から出れば、優介と接点がなくなり、所詮独りよがりだと嘲笑っている。

「それぞれの友達がいるんだから、こういう時は離れるのは仕方がないじゃない」

 ぶつぶつと紫絵里は呟いていた。

 その問題には触れずに真理は椅子から立ち上がった。