「変な天気だね」
真理が何気に話した時、紫絵里はつい苛立って真理に八つ当たってしまった。
「天気なんてどうでもいいわ! 雨天であっても遠足は決行だったし」
機嫌悪く吐き捨てた。
「そうね。でも、やっぱり晴れた方が、傘を持ってこないだけ楽だったかも」
真理は気にせずに話し続ける。
「傘、持ってきたの?」
「えっ、紫絵里は持ってこなかったの?」
「だって、絶対に晴れると思ったんだもん。そうなるはずだったんだもん」
あの石に願いをぶつけて、信じてやまなかったのだろう。
「怪しい雲行きだけど、傘の出番はまだないわ。このまま降らないのかも。降っても屋内で過ごせば、心配ないしね」
「梅雨だから、完全な晴れを望むのはやっぱり難しかったのかな。これが精一杯の結果なのかな」
「土砂降りにならないだけ、やっぱりよかったと思うよ」
「そうだよね。少しだけ晴れ間も覗いたし、やっぱりこれは晴れに近い天気なんだね」
どこかで自分の願ったことが実現したと、紫絵里は思い込みたい様子だった。
真理は、月の光の石の事を頭に描き、紫絵里からそれを取り返せないかと考えていた。
それは矛盾している事だとわかっていながら、あの石が再び現れる意味にどこかで怯えてしまう。
真理が何気に話した時、紫絵里はつい苛立って真理に八つ当たってしまった。
「天気なんてどうでもいいわ! 雨天であっても遠足は決行だったし」
機嫌悪く吐き捨てた。
「そうね。でも、やっぱり晴れた方が、傘を持ってこないだけ楽だったかも」
真理は気にせずに話し続ける。
「傘、持ってきたの?」
「えっ、紫絵里は持ってこなかったの?」
「だって、絶対に晴れると思ったんだもん。そうなるはずだったんだもん」
あの石に願いをぶつけて、信じてやまなかったのだろう。
「怪しい雲行きだけど、傘の出番はまだないわ。このまま降らないのかも。降っても屋内で過ごせば、心配ないしね」
「梅雨だから、完全な晴れを望むのはやっぱり難しかったのかな。これが精一杯の結果なのかな」
「土砂降りにならないだけ、やっぱりよかったと思うよ」
「そうだよね。少しだけ晴れ間も覗いたし、やっぱりこれは晴れに近い天気なんだね」
どこかで自分の願ったことが実現したと、紫絵里は思い込みたい様子だった。
真理は、月の光の石の事を頭に描き、紫絵里からそれを取り返せないかと考えていた。
それは矛盾している事だとわかっていながら、あの石が再び現れる意味にどこかで怯えてしまう。



