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紫絵里が優介の隣の席を得てから、優介は時々紫絵里と真理と休み時間を過ごすようになった。
真理はいつも遠慮がちに紫絵里の傍に寄って、二人が楽しく会話をしているのをぼんやりと眺める。
優介の話は面白いので、笑わずにはいられないときは、真理も素直に声を出して笑ったりしているが、自分から話しかけることはなかった。
常に紫絵里が中に入って、媒介する形で真理は優介と言葉を少し交わしていた。
時折り、目を合わせようとする優介の視線を恥ずかしそうに受け止めてはいるものの、その度に真理は落ち着かず、ドキドキとしてしまう。
紫絵里はそんな真理の感情に見て見ぬをふりを決め込み、真理の前では自分の優位の立場を強調するように、一層優介との会話に弾んでいた。
暫くそんな日々が過ぎた、ある日の体育の時間。
バスケットの試合中、紫絵里は敵味方関係なく集中的に人とぶつかる事が多かった。
「邪魔よ、このクズ」
「調子に乗り過ぎ、ブス」
すれ違いざまに棘のある言葉が次々吐かれていく。
挙句には味方からパスされたボールなのに、ドッジボールのように体に当てられていた。
「ちょっと、しっかり受け止めてよ」
愚痴が飛び、周りはいい気味だと嘲笑う。
異様な雰囲気に包まれたそのバスケットの試合は、明らかに紫絵里を攻撃していた。
紫絵里が優介の隣の席を得てから、優介は時々紫絵里と真理と休み時間を過ごすようになった。
真理はいつも遠慮がちに紫絵里の傍に寄って、二人が楽しく会話をしているのをぼんやりと眺める。
優介の話は面白いので、笑わずにはいられないときは、真理も素直に声を出して笑ったりしているが、自分から話しかけることはなかった。
常に紫絵里が中に入って、媒介する形で真理は優介と言葉を少し交わしていた。
時折り、目を合わせようとする優介の視線を恥ずかしそうに受け止めてはいるものの、その度に真理は落ち着かず、ドキドキとしてしまう。
紫絵里はそんな真理の感情に見て見ぬをふりを決め込み、真理の前では自分の優位の立場を強調するように、一層優介との会話に弾んでいた。
暫くそんな日々が過ぎた、ある日の体育の時間。
バスケットの試合中、紫絵里は敵味方関係なく集中的に人とぶつかる事が多かった。
「邪魔よ、このクズ」
「調子に乗り過ぎ、ブス」
すれ違いざまに棘のある言葉が次々吐かれていく。
挙句には味方からパスされたボールなのに、ドッジボールのように体に当てられていた。
「ちょっと、しっかり受け止めてよ」
愚痴が飛び、周りはいい気味だと嘲笑う。
異様な雰囲気に包まれたそのバスケットの試合は、明らかに紫絵里を攻撃していた。



