ハッシュハッシュ・イレイザー

「多分、あの子教室でその人が来るの待ってると思う」

「だけど、真理はマリアと約束があるって」

「それも本当のことだけど」

「あの、一体、何がいいたいの?」

「もっと詳しく知りたかったら、あなたも行ってみたら? 面白いものが見られるわよ。それにあなたがそこへ行かないと、話にならないわ」

 マリアは凝視するように双眸を紫絵里に向けた。

 その顔は真理と同じでも、邪悪なものがあり、紫絵里の背筋がゾクッとする。

 確かに、話せば真理と違うものを感じる。

 体が弱いとは聞いていたが、それよりも、どこか狂気じみた冷たい雰囲気がマリアから漂っていた。

 圧倒されて黙っていた紫絵里だったが、次の言葉で紫絵里は逆上してしまった。

「真理は優介と待ち合わせしてるのよ」

「嘘!」

「嘘じゃないわ。だったら自分の目で確かめて見るのね」

 紫絵里はすぐさま来た道を戻りだした。

 それをマリアは満足してじっと見つめていた。