「野栗は、どっちが来たんや?」 「おれは青。ほんとは緑がよかった」 え。 「あの、じゃあ・・・。交換、しない?」 「あ、いいよ!」 こうして、私たちはシャーペンをとりかえっこした。 なんだか、照れくさくて、でも手放せなくて、結局毎日使っていた。 もちろん、野栗も。