→珠(たま)side←


「は?あんたなんて言った?」


「だからもう好きじゃないのよ」


「あんなに好きだったのに」


「うん」




それは、さかのぼること1年前


私が2年の時の話


2年の時は、そこそこ一途に片思いをし


ていた私……


荒谷 珠(あらたにたま)


高校3年になりきずいた…


恋ってなんですか?


好きな人ってなんですか?


愛ってなんですか?


この疑問から始まった"恋" "愛"への疑問


そして今の状況にいたる



「はあ、なんで急に…そんな疑問が生まれるの?」


そんなの私にもわからない


ただもう、、、


あんな思いは、したくない


「あんたは、本当に変なところで考えすぎるんだから」


こうやって私に怒っているこの女


私の理解者であり親友


南 陽(みなみよう)


この女は、いま片思い中


相手は、というも社会科の教師である


私は、なぜ先生に恋するのかわからないがこの子は、本気らしい


なので応援は、している


そんなことを話していると


教室に先生が入ってきた


「おい、南みんなを並べろ」


「はーい、おマカーごり」


ごりと言うのは、この先生のあだ名である


ごり通称 林 (はやし)先生


このあだ名は、ゴリラみたいだからついたのである


ごりにたのまれた陽は、みんなを廊下に並べた


「はい、並んで」


廊下に並ぶとみんなは、体育館に向かった


うーん?今日ってなんかあったっけ?


「新入生楽しみだね!」


「それそれ!イケメンいるかな?」


そんな話し声が聞こえた


あー今日は、入学式か


「ねえ、珠イケメンいるかな?」


そう私に話しかけてきた子


高梨 いぶ (たかなし)


である。


「さあ?いるんじゃないー」


この子も私の理解者であり親友


なぜ朝いなかったというと


この子は、少し朝が苦手でいつも来るのが遅いから