「何でだよ。
俺なら凛を幸せに出来る。あんなやつより
絶対に幸せに出来ると思う。
それでもダメなの?」
「うん。自分の気持ちに嘘ついて付き合っ
ても、奏太を傷つけてしまうでしょ?だか
ら、私は奏太とは付き合わない。」
「そんなのいいよ。そうなったらまた俺に
振り向かせるから。だから…」
「奏太の気持ちは、嬉しいけど私は決めた
から。ごめんね。」
「わかったよ。でも俺はもう知らないから
な?俺がよかったって言ってもおそいぞ?
そして凛が後悔するような彼女と付き合う
から。」
奏太は、そう言うと自分の教室に帰ってし
まった。