そしたら翔くんは私の手を握りしめた。 私の手、握りしめていたかったのかわから ない。 けど手を離そうとはしなかった。 私もその時からずっと手をにぎりしめてい いた。 翔くんの手は、暖かく、大きかった。 私は確かにそれを感じ取った。 映画がわったら、翔くんは何もなかったか のようにその場をさっていった。