恋しちゃえよ。いい加減。

「いやぁー。上手くいって良かったですね?」



キスの最中、後ろから聞こえるどこかで聞いたことのある声。


振り向くと、そこには


「ショーンさんっ!!」


「やぁ、ミス進藤。本当に来るなんて!また会えて嬉しいよ。」



そう言って、ショーンさんはいつかのように私の手を取り、手にキスをしようとする。


しかし、その手はぺちっと椿に叩かれる。



『俺のに触んな。』


『嫉妬深い男は嫌われるよ?椿クン。いくら酒に酔う度に、都、都って泣くくらい好きだからって。』


『な、泣いてねぇよっ!っていうか、それ!日本語で言ったらマジで許さねぇっ!!』



「ねぇー。さっきから何話してるの?」


私が英語をわからないからって、なんか内緒話されてるみたいで嫌なんですけど。



「失礼。ミス進藤。椿クンがね………」


「うるっせぇ!俺は今日はもう帰るからなっ!ほらっ!椿行くぞっ!」


「えっ!?ええぇー?何急にっ!」