「好き。なのは自覚してる。でもさ、全てを捨てて、椿についていく自信がないんだ……。」


マグカップを両手で包んで、一口飲んだ。


ちょうどいい甘さにホッとする。


「っていうか。先輩、藤嶋さんについてきてって言われたんですか?」




ん?



あ、あれ?




「好きって、言われたけど。ついてきてっとは言われてない………。」