ジュースを飲んで、いざ観覧車に乗ったものの………




なんでか、沈黙が続いている私達。


この間が気まずいよ。
観覧車から見える景色を眺めて、ふっと椿の方をみると、さっきまでとは違う真剣な顔をしていた。


「………どうしたの?椿。」


椿が一度深呼吸をした。


「都はさ、今の仕事好き?」


「えっ……うん、まぁ……。やりがいもあるし、好きだよ。」


「だよな。仕事ぶり見てたらわかる。」


そう言って椿は笑う。


「ねぇ。なに?急に?」


「都。俺はもう、ずっと都の事が好きだよ。高校の時は想いを告げる事も、ちゃんとフラレる事も出来なかった。もう、俺も将来を考える歳だし、いい加減、ハッキリさせたい。」


急にそんな事言われて、私は戸惑ってしまう。


「都は、どう思ってる?俺は過去も、未来も、都といたいって思ってる。」


椿の事は、もちろん嫌いじゃないし、ドキドキだってする。


でもまだ………。