「都、今日の夜は?空いてる?」


突然、椿がこちらを見るから私は慌てて視線をそらす。


「えっ!?あっ、うん、空いてるけど。」


「そ。じゃあさ、今日仕事終わったらメシ。行こうよ。」



椿も資料を鞄にしまいながら、立ち上がる。



「……逃げんなよ?」



椿はそう言って、先に帰ってしまった。