恋しちゃえよ。いい加減。

15時。


指定されたホテルのカフェに着くと、椿を探す。
キョロキョロとあたりを見渡したけど、椿はまだ来てないみたいだ。


その時、肩をポンポンと叩かれて振り向くと、そこには笑顔のショーンさんが立っていた。


「Hi!!ミス進藤!」


「あ、え、っと………」



ショーンさんを前に緊張してしまう。なぜなら私は、英語が得意じゃない。


モゴモゴと戸惑う私に、ショーンさんは優しく微笑んで、


「大丈夫。日本語話せます。」


そう言って、席へとエスコートしてくれた。