恋しちゃえよ。いい加減。

結局、私は大使館でのパーティーを担当することになった。


つまりは、椿と仕事をすることになり、これからは嫌でも顔を合わせるわけで。


ということは、連絡先も交換するわけで。


いくらプライベート用ではなくても、何を考えてるのかわからないあの男は堂々とプライベートな内容を送ってくるわけで。



「あーもー!!」


と、背もたれに寄りかかり天井を向いて、大きくため息をつく。


「………桜田変わって。」


桜田に言ってみるものの、当然答えは、


「嫌です。」


ですよねー。


どうして、今さら。


こんなことになってしまうんだろう。