犬と猫


「ハァ…ハァ……。ッ、た、じま……さん、ハァハァ……みっけ…!」


目を開けると汗だくの肩で息をしている迷惑男がいた。



「何、必死になって探してんのよ。誰も頼んでないし、そういうのほんと迷惑なのわかんない?」



「いや、田嶋さんに……あや、謝ろうと……思ってゲホゲホ……。」

咳き込んでるし…。


ほんと、迷惑でしかない。
きっとまともな女の子ならこいつに落ちるんだろうな。



でも、あたしはそんなんじゃない。