犬と猫



ブツッと、切れたスマホを持つ手が力なく顔から遠ざけられた。


あーあ、なんで生まれてきたんだろ。
つまらない生活を毎日送って、これからも送る人生なんて何の価値があるのだろう…。



…少し、寝よ。

瞼をゆっくりとおろした。

そして、目の前が暗闇に広がる。



バーーーーン!!!!!


勢いよく扉が開く音がするまでは……。