一瞬躊躇し、画面をタップして電話に出た。 《結依。約束の件、覚えてるか?》 相変わらずの父。 「覚えてます。約束は必ず守ります。」 《実はな、向こうの申し出で期限が早まった。》 「……はい。」 《───……。》 期限が早まったとしても関係ない。 あたしに自由なんてないのだから。