「桜がふぶき。僕達、新しい新入生は……」


入学式……
長い…長すぎる…。新入生代表の挨拶とかいやないでしょ!


はぁ…やっと、終わった。


「美琴!俺たち、同じクラスで1-Sだよ!」


『本当…良かったわ。一樹と同じで。』


この学校は、どちらかというと進学校。
A,B,C,Dと下がっていくにつれ、不良が多い。
そして、Sクラスは運動神経共に勉強が出来る優等生が
集まるクラス。


いわば、この進学校の偏差値を保っている真面目ちゃんクラス。


やけに煩い長い廊下を一樹と一緒に歩く。


「ここだね。」


そう言って、一樹はクラスのドアを開けた。
中に入ったらやっぱり、学校の規則を守って制服をきっちり着てる真面目ちゃん。