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「おーい、サクラー? 大丈夫かー?」
「……全っ然、大丈夫じゃない……」
ここは私の住んでいる町。 ……の、海岸沿いにあるコンビニの駐車場。
フジヤマの運転が荒すぎて、私もう死にそうです……。
「しっかりしろよー。 俺の運転技術は、まだまだこんなもんじゃないぜ?」
「……もう十分だからっ」
本当にね、いつ警察に捕まってもおかしくなかったよ……。
捕まらなくてよかった。
無事、生きて帰ってこれてよかった……。
「あ、せっかく海沿いの町なんだし、砂浜も行ってみる?」
「……やだ。 人混みで死ぬ」
「その人混みが、夏って感じでいいじゃん」
「絶対やだ」
夏のこの時期、この町には県外から海水浴に来る人も多く、その様子はテレビで取り上げられたりもしている。
広いビーチに、人、人、人……。
そのニュースを見るだけで、私は毎回お腹一杯だ。
地元民だけど、最後に海水浴に行ったのは小学校3年生くらいかな?
その頃から段々と人見知りするようになって、私は人の多いところを避けるようになってきていた。
……そして、その状態のまま今に至る。



