「基本夜勤だから、昼はチャットしてることが多いね。 で、14時から18時までは大体寝てる」

「……あー、そう言われると、その時間はあんまり見かけないような気が…しないでもない……かも?」



ん? あれ?

でもそうすると、深夜にYUKIと2チャットで『でぃーぷな話』をしてるって言ってたのは、嘘?



「あのさ、夜はYUKIと『でぃーぷな話』をしてるって言ってなかったっけ?」

「あー、それ嘘だよ。 YUKIが勝手にそう言って触れ回ってただけ。 で、俺はそれに乗っかった。っつーわけ」

「あぁ……なるほど」



YUKIが、私とユージをからかったんだ。

そしてフジヤマはその話に乗っかり、一緒になって私たちをからかっていた、と。


……もー、YUKIってば、意地悪なんだから……。



「アイツがサクラたちを からかうなんて珍しいなーって思ってさ、面白そうだからそのまま通すことにしたんだ」

「そうだったんだぁ……」

「まぁ、今日実際に会ったら『あぁコイツなら言いそうだな』ってすぐに思ったけど」


「ふふっ……確かにね」



女子大生のYUKIが言ったのなら、『珍しい』と思う。

だけど、今日実際に会ったYUKIなら、『言いそうだ』と思う。

現に、フジヤマのことをいっぱい からかってたしね。