「俺も時刻表を見なきゃわかんないけど、YUKIが帰るならそのままお開きにする方がいいかもしれないね」
そう言ったユージは微笑んでいるけれど、どこか名残惜しそう。
……きっと、私も同じような顔してる。
だって、あっという間に今日が終わっちゃうんだもん。
みんなと会って、笑いながら話をして、ご飯食べて、また笑って話をして……そして、お別れ。
もっともっと話していたいけど、今日はもうおしまいなんだ。
寂しいな……。
『また会おう』って言いたいけど、それを言ったらやっぱり迷惑だよね。
私とユージは同じ県だけど、全くの逆方向……。
そんな簡単に会えるわけじゃないし、YUKIとフジヤマはもっともっと遠いところに住んでいる。
……リアルで会うって、凄く大変だ。
「……」
駅へと向かいながら、前を歩くみんなの背中を見つめる。
……心なしか、みんな寂しそう。
「あ、あのさっ……またみんなで喋ろ……? チャットで……前と、同じように……」
……『リアルで会おう』とは言えなかった。
迷惑になるってわかっているから。
だから私は『チャットで』と言った。
前と同じように、みんなでまた『高校生ルーム8』で。
そう言うのが、今は1番いいような気がした。
……ううん、それ以外の言葉なんてない。
そう言うしか出来ないんだ。



