その言葉を受けて、私も携帯を取り出して時間を確認する。
もうすぐ14時。
YUKI、もう帰っちゃうの……?
「お前、帰るの早くね? 俺はビジネスホテルに泊まって明日帰る予定にしてたんだけど、YUKIもそうすれば?」
「いや、男と寝るとか気持ち悪いし」
「ちょっ、別々の部屋に決まってんだろーがっ」
「ふふっ……わかってるよ。 でもごめん、もう新幹線の席取ってあるんだ」
クスクスと笑いながら、YUKIはもう一度時間を確認してる。
……もしかして、時間ギリギリとか?
「あ、あのっ……なんか、ごめんねっ……」
「ん?」
「遠いのに、わざわざ……」
「あぁいや、全然。 楽しかったよ」
「ん……私も楽しかった」
YUKIは女子大生じゃなくて男の人だったけど、それでも凄く楽しかった。
チャット以外の場所であんなに笑って話すなんて、本当に久しぶりだったと思う。
みんなと過ごした時間、本当に本当に楽しかったな……。
「まっ、今回はしゃーねぇか。 サクラとユージはどうする? 二人とも電車に1時間くらい乗るんだろ? 時間平気?」
「んー……時刻表を見ないと、わかんないや……」
「そっか、じゃあとりあえず駅行くかー」
「うん」
田舎に向かう電車だから、本数が少ないんだよね……。
時刻表を見ないとなんとも言えないけど、私もそろそろ帰らなくちゃいけないかもしれない。



